TOEFL対策をしていると、
「勉強しているのに、思ったほど点が伸びない」
「英語自体はそこそこできるはずなのに、スコアが出ない」
と感じる人は少なくありません。
これは努力不足というより、
TOEFLという試験と、日本人の英語学習の相性に原因があることが多いと感じています。
ここでは、日本人がTOEFLで点を伸ばしにくい理由を、構造的に整理してみます。
理由① 英語を「処理するスピード」に慣れていない
TOEFLでまず壁になるのは、スピードです。
- Readingは量が多く、時間に余裕がない
- Listeningは一度しか流れない
- Speakingは考える時間がほとんどない
日本の英語学習は、
- 正確さ
- 文法理解
- 丁寧な読解
を重視してきた人が多く、
英語を即座に処理する訓練をほとんどしていません。
その結果、
「内容は分かるけど、間に合わない」
という状態に陥りやすくなります。
理由② インプット中心でアウトプット経験が圧倒的に少ない
日本人受験者が苦戦しやすいのは、
Speaking と Writing です。
これは単純に、
- 英語で意見を言う
- その場で論理を組み立てる
という経験が不足しているからです。
文法や単語を知っていることと、
英語で自分の考えを即興で出すことは、まったく別のスキルです。
TOEFLでは、
「正しい英語」よりも
「意味が通る論理的な英語」が求められます。
この感覚に慣れていないと、点は伸びにくくなります。
理由③ 「英語力」と「TOEFL力」を混同しやすい
TOEFL対策がうまくいかない人ほど、
「英語力を上げれば、自然に点も上がるはず」
と考えがちです。
もちろん英語力は重要ですが、
TOEFLには明確な試験形式があります。
- 出題パターン
- 評価基準
- 時間配分
- 回答に求められる構成
これを理解せずに勉強すると、
努力がスコアに反映されにくくなります。
TOEFLは、
英語の試験であり、同時にTOEFLの試験です。
理由④ 完璧主義が足を引っ張ることがある
これは日本人にかなり多い傾向ですが、
- 全部聞き取ろうとする
- 全部理解してから答えようとする
- ミスを極端に恐れる
こうした姿勢は、TOEFLでは不利に働くことがあります。
TOEFLでは、
- 多少聞き逃しても要点を拾う
- 7割理解で先に進む
- 減点されない答え方をする
といった割り切りが必要です。
「きれいな英語」より
「点になる英語」を優先できるかどうかが差になります。
理由⑤ 日本語と英語の思考順序の違いに慣れていない
TOEFLのSpeaking / Writingでは、
- 結論を先に言う
- 理由を明確に示す
- 具体例で支える
という英語的な構成が求められます。
日本語の感覚のまま話すと、
- 前置きが長い
- 何が言いたいのか分かりにくい
- 時間切れになる
ということが起こりがちです。
これは才能の問題ではなく、
構成テンプレートに慣れていないだけです。
「日本人だから不利」ではない
ここまで読むと、
「日本人はTOEFLに向いていない」
と感じるかもしれません。
ただ実際には、
日本人でも安定して高得点を取っている人はいます。
違いは、
- 自分がどこで引っかかりやすいかを理解しているか
- TOEFL用に学習を切り替えられているか
この2点だけです。
伸びにくさを理解できると、対策は一気に楽になる
TOEFLで点が伸びない原因を、
「センス」や「才能」の問題にしてしまうと、対策は止まります。
でも、
- スピード
- アウトプット
- 試験形式
- 割り切り
- 構成
このあたりに原因があると分かれば、
やるべきことはかなり具体的になります。
TOEFLは、
正しくズレを修正できた人から点が伸びる試験だと感じています。
とはいえ、100点を超えるためには最終的には「センス」かなと思ったりもします。
それくらい難易度は高いので・・・。

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