TOEFLのリスニング対策というと、
「メモをしっかり取ろう」「効率的なノートテイキングを身につけよう」
といった話をよく目にします。
もちろん、メモが有効な人もいます。
ただし実際にTOEFL iBTを受けてみると、
メモを取ること自体が点数を下げている人がかなり多いと感じます。
この記事では、
TOEFL iBTのリスニング試験の構造を踏まえたうえで、
あえてメモを取らない、あるいは最小限にすることで点数を上げる考え方を整理します。
TOEFLリスニングの前提を整理する
まず、TOEFL iBTのリスニングは次のような特徴があります。
- 会話・講義ともに内容は一度しか流れない
- 設問は「細部の暗記」よりも「要点理解」を問うものが多い
- 話の流れや話者の意図を把握しているかが重視される
つまり、
聞いた内容を丸ごと覚えている必要はない試験です。
メモを取ることで起きやすい問題
メモを取ること自体が悪いわけではありません。
問題なのは、次のような状態に陥っている人です。
聞く集中力が削られる
英語を聞きながら、
- 内容を理解して
- 重要そうな部分を判断して
- 英語または日本語で書く
この3つを同時に行うのは、想像以上に負荷が大きいです。
結果として、
一番大事な「聞く」ことが浅くなってしまうケースがよくあります。
メモが「目的」になってしまう
本来、メモは理解を助けるための手段です。
しかし慣れていないと、
- 書くことに必死になる
- 何を書いたか覚えていない
- メモを見ても意味が思い出せない
という本末転倒な状態になりがちです。
試験後半で疲労が蓄積する
TOEFLのリスニングは長丁場です。
序盤からフルでメモを取り続けると、
後半で集中力が切れやすくなります。
特に、
- 講義パートでメモを取りすぎる
- 設問に関係ない細かい情報まで書いてしまう
こうした癖がある人ほど、
後半の正答率が下がりやすい傾向があります。
そもそも設問は何を聞いているのか
TOEFLリスニングの設問をよく見ると、
次のようなものが多いことに気づきます。
- 話の主題は何か
- 話者はなぜその例を出したのか
- 話者の態度や意図は何か
これらは、
単語や数字を正確に書き留めていなくても答えられる問題です。
必要なのは、
- 全体の流れ
- 話のポイント
- 話者の立場
この3点です。
メモを取らない戦略が有効な人の特徴
次のような人は、
メモを減らしたほうが点数が伸びやすい傾向があります。
- 聞き取れるのに設問で落とす
- メモを見返しても意味が思い出せない
- 日本語でメモを取ってしまう
- 講義の途中で内容を見失うことがある
この場合、
情報を「書く」より「理解する」ほうにリソースを振るほうが合理的です。
メモを取らない場合の具体的な聞き方
全体構造を意識する
講義なら、
- 導入
- 主張
- 理由や例
- まとめ
会話なら、
- 問題提起
- 解決策
- 結論
この枠組みだけを頭に置いて聞きます。
「役割」と「変化」に集中する
細かい内容よりも、
- 誰が
- どんな立場で
- 何がどう変わったか
この点を意識すると、
多くの設問に対応できます。
どうしても必要なときだけメモする
完全にメモを禁止する必要はありません。
- 人名
- 専門用語
- 選択肢で混乱しそうな対立概念
こうしたものだけ、
キーワードを1語で書く程度に留めます。
文章で書かないことがポイントです。
メモを取らない練習はどうやるか
いきなり本番で試すのは不安だと思います。
練習では次の手順がおすすめです。
- メモなしで一度聞く
- 内容を頭の中で要約する
- 設問に答える
- 必要なら後からスクリプトで確認する
この練習を繰り返すことで、
「理解する聞き方」そのものが鍛えられます。
まとめ
TOEFLリスニングにおいて、
メモは必須ではありません。
むしろ、
- メモを取ることで集中力が落ちている
- 内容理解より作業になっている
こうした状態で、リスニングの点数が伸び悩んでいるなら、
あえてメモを減らす、または取らない戦略は十分に有効です。
TOEFLが求めているのは、
英語を聞いて「意味を理解できているかどうか」。
自分の弱点がどこにあるのかを見極めたうえで、
メモに頼らない聞き方も一度試してみてください。

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